出世の見込みがない警察官の溜まり場である山手中央警察署刑事課の“やっさん(安さん)”こと安浦刑事が、強い正義感と温かい心で、苦しむ人達の事を常に考えながら捜査に当たっていく姿を描く。 刑事ドラマにありがちな拳銃の携帯や発砲、格闘シーンがほとんどなく、概して“捜査を通じて、犯罪の裏にある人間の弱さ・愚かしさを的確に見抜く”様が描写される。 スタート時のキャッチコピーは「刑事にも人情がある。犯人にも事情がある。」、映画版では「無情の都会(まち)のハートボイルド」(≠ハードボイルド)。元国家公安委員長・白川勝彦が、渋谷で違法不当な職務質問を受けた際、“これからの警察は安浦のような警察官を育て大事にしなければならないのに何事か”と関係者に説諭したほどの理想的刑事として描かれている。